運送業者によって特徴はもちろん、サービスも多岐にわたります。

荷物を安心して依頼できる業者を選ぶには、どの点に着目すればよいでしょうか。

今回は運送業者の選び方について、ご紹介します。

運送業者は大きく3種類分けられる

主な運送業者は、「一般貨物自動車運送業者」「貨物軽自動車運送事業」「貨物利用運送事業」の3種類です。

まずは、それぞれの特徴をご紹介します。

一般貨物自動車運送事業

トラックをはじめとする貨物自動車を使用して、依頼主の荷物を運ぶ事業です。

運送業者の大半を占めるため、基本的に運送業者と言えば、一般貨物軽自動車運送事業を指します。

事業を開始するには、複数の条件を満たしたうえで許可を得る必要があるので、安心して依頼できると言えるでしょう。

なお、小型や中型、大型トラックなど、用途に合わせて使い分けられており、緑色のナンバープレートが取り付けられています。

貨物軽自動車運送事業

軽トラックや軽バンなど軽自動車を使用して、依頼主の荷物を運ぶ事業です。

主に小口の荷物を取り扱うので、費用は一般貨物自動車運送事業よりも抑えられるでしょう。

宅配便のほか、ルート配送、チャーター便、小規模な引っ越しなど幅広く活躍しています。

なお、貨物軽自動車運送事業の車両には、黒色のナンバープレートが取り付けられています。

貨物利用運送事業

他社の運送業者を利用して、依頼主の荷物を運ぶ事業を指します。

運送業者と依頼主の仲介業者に当たるため、トラックを保有せずに事業を行える点が特徴です。

運送業者を選ぶ前に確認したいこと

選び方のポイントは、以下の4つです。

料金体系

依頼内容は同じでも、料金体系は運送業者によって差があるため、複数の業者を比較することが大切です。

また、時期に応じて料金が変動するケースもあるので注意しましょう。

まずは見積もりを依頼して、各項目の費用を細かく確認します。

料金に不安を感じる業者は避けたほうがよいでしょう。

荷物の種類

荷物が特殊な場合は、特定の荷物を専門的に扱う運送業者へ依頼する必要があるかもしれません。

また、場合によっては荷物の大きさや重量などに制限が設けられているケースもあります。

基準を超えると追加料金が発生する恐れもあるため、あらかじめ運送業者へ確認しておくとスムーズでしょう。

サービスの充実度

運送業者のサービス内容は多様化しているため、より内容が充実した業者を選びましょう。

たとえば、業者によって以下の違いがあります。

・長距離の配送が得意な業者

・温度指定に対応できる業者

・24時間対応できる業者

・保有車種が豊富な業者

・車以外の配達経路をもつ業者

・個人宅配に特化した業者

・ネットで依頼できる業者

実績と信頼

荷物を安心して依頼するには、正確に荷物を届けてくれる運送業者を選ぶ必要があります。

実績と信頼の高い業者を探して、選び方を誤らないようにしましょう。

発送代行サービスの利用もおすすめ

発送代行サービスとは、商品の発送業務を代行してくれるサービスのことです。

売り上げが好調で業務に負担を感じる場合は、検討するのもよいかもしれません。

コスト削減につながる

物流の各工程に人件費や固定費が発生します。

そのため、実際に必要な分だけを業者へ依頼すれば、無駄を省いてコスト削減につながるでしょう。

業務効率化を図れる

発送業務1つにも複数の工程が存在するため、時間と手間がかかります。

その点、サービスを利用すると他の業務に従事できるので、業務効率化を図れるでしょう。

発送業務の質が上がる

発送代行サービスは、発送業務を専門的に扱います。

そのため、人為的なミスを防いで質の高いサービスを提供できるでしょう。

在庫の保管が不要

自社で在庫を保管する必要がないので、空いたスペースを有効活用できます。

また、会社とは別に倉庫を設けていた場合は、賃料を削減できるのもメリットです。

今回は運送業者の選び方について、ご紹介しました。

料金体系やサービスなど大きな差があるため、よく比較して信頼できる業者を選ぶことが大切です。

また、発送代行サービスを利用するかどうかは、メリット・デメリットを踏まえたうえで検討しましょう。

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