軽貨物ドライバーが使用する車には、「黒ナンバー」と呼ばれる黒色のナンバープレートを取り付けます。

ただし、黒ナンバーの交付を受けるには条件が設けられているため、すべてを満たしたうえで手続きを進めましょう。

今回は黒ナンバーの取り方について、取得の条件や流れと費用も併せてご紹介します。

黒ナンバーを取得する手続きは条件を満たしてから

黒ナンバーを取得できる条件は、以下の通りです。

手続きへ進む前に、まずは準備をしましょう。

軽自動車は、乗用と貨物用に分けられます。

黒ナンバーを取得できるのは、車検証の用途に「貨物」と記載される軽自動車、もしくは125cc以上のバイクに限ります。

車庫

事業用の車を駐車する車庫にも条件があります。

ただし、営業所と休憩/睡眠施設から2km以内に設けること、十分なスペースを確保することなどです。

なお、賃貸でも問題ありません。

営業所と休憩/睡眠施設

先述の通り、車庫から2km以内に設ける必要があります。

適切な使用権限があれば、面積は問われません。

個人の軽貨物ドライバーは、自宅を営業所として届け出るケースが多いでしょう。

運送約款

運送約款とは、事業を営むために取り決めた運賃料金や責任事項などを記載した文書のことです。

国土交通省が定める「標準貨物自動車利用運送約款」を使用することも可能です。

運行管理体制

事業を営むうえで適切な運行管理体制を備える必要があります。

損害賠償能力

自賠責保険や任意保険へ加入するなど、損害賠償能力を備える必要があります。

黒ナンバーの取り方とは?どんな手続きが必要?

黒ナンバーの取り方は、以下の通りです。

手続きの流れをご紹介いたします。

まずは運輸支局へ

上記の条件を満たしたら、手続きに必要な書類を揃えます。

初めて黒ナンバーを取得する場合は、以下の各書類を提出用と控え用の2部用意してください。

・貨物軽自動車運送事業経営届出書

・運賃料金表

・事業用自動車等連絡書

・車検証のコピー

※手続きを行う地域によっては「運賃料金変更届出表紙」も必要になるため、最寄りの運輸支局へ確認しておくと安心です。

書類を揃えたら窓口で手続きを行いましょう。

スムーズに進めば、10分ほどで事業用自動車等連絡書が返却されます。

なお、書類の控えは紛失しないよう注意してください。

黒ナンバーを受け取る

運輸支局で手続きを済ませたら、次は軽自動車検査協会で黒ナンバーの申請を行います。

手続きには、返却された事業用自動車等連絡書に加えて、車検証、ナンバープレートが必要です。

問題がなければ、当日中に黒ナンバーを受け取れるでしょう。

黒ナンバーの取得費用

黒ナンバーを取得する手続きには、ナンバープレートの交付費用が発生します。

費用の目安は、約1,500円です。

また、手続きは業者などに代行を依頼することも可能ですが、別途費用が発生するため、開業費用を抑えたいなら自分で行うことをおすすめします。

黒ナンバーを増車または減車する場合の手続き

黒ナンバーの車を増車または減車する場合は、再び手続きを行う必要があります。

提出する書類は、以下の通りです。

増車する場合

運輸支局での手続きに必要な書類

・貨物軽自動車運送事業経営変更等届出書

・事業用自動車等連絡書

・車検証のコピー

軽自動車検査協会での手続きに必要な書類

・車検証

・申請依頼書

・ナンバープレート

・返却された事業用自動車等連絡書

減車する場合

運輸支局での手続きに必要な書類

・貨物軽自動車運送事業経営変更等届出書

・事業用自動車等連絡書

・車検証のコピー

軽自動車検査協会での手続きに必要な書類

・車検証

・申請依頼書

・ナンバープレート

・返却された事業用自動車等連絡書

なお、黒ナンバーの車が1台のみの場合は、減車ではなく廃業の手続きが必要です。

SKSのカーリースサービスは、京都、滋賀、東京、神奈川、千葉、埼玉など幅広いエリアでご利用いただけます。

対応エリアは随時拡大しておりますので、軽バンのカーリースに関するご相談はぜひSKSまでお寄せください。

関連記事