【軽貨物運送の自動車保険】軽貨物運送も保険に加入すべき?
2020.04.23 軽貨物運送業について
軽貨物運送を始めるにあたり自動車保険で悩む方も多いのではないでしょうか。
軽貨物運送(黒ナンバー)は、保険の料金やプランが一般車両と異なります。
今回は軽貨物運送の保険についてご紹介します。
軽貨物車両の保険
まずは軽貨物運送を行う上で知っておきたい保険の種類についてご紹介いたします。
自賠責保険と任意保険について
ご存知の方も多いですが、自動車保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。
自賠責保険
軽貨物運送に限らず、自動車を運転するときは自賠責保険への加入が義務づけられています。
自賠責保険に未加入または期限が切れている場合、車検に通らず公道を走行することもできません。
走行した場合は重たい処罰が科せられます。
任意保険
自賠責保険と異なり加入が義務付けられていません。
任意保険には「対人」「対物」「車両」の3種類があり、補償内容を組み合わせることで自賠責保険ではまかないきれていない部分を補うことができます。
軽貨物運送で入るべき保険
軽貨物運送を行う場合、先述した自動車保険に加えて加入しておくべき保険があります。
運送保険(運送業者貨物賠償責任保険)
運送業を営む方が入るべき保険といわれているのが「運送業者貨物賠償責任保険(通称:運送保険)」です。
運送保険は荷物の運送中に思いがけないトラブルによって荷物が破損、紛失した際に荷主(運送を依頼した人)に対して損害賠償の補償をしてくれる保険です。
軽貨物運送は大きいものや重たいものを運ぶことが少ないので、未加入でも問題ないと考える方もいらっしゃいますが、高価な荷物の配送をするときのために加入しておいたほうがよいでしょう。
貨物保険
運送保険とよく似た保険に「貨物保険」があります。
貨物保険は荷主(運送を依頼した人)が自分の荷物にかける保険のことです。
荷物に対して運送業者が独自にかけることもあります。
両者の違いを簡単にまとめると次のようになります。
運送保険…運送業者が荷主に対して損害賠償が発生したときに使う保険
貨物保険…荷主が荷物の破損に対する保障を求めてかける保険
補償内容を充実させるために特約をつけるのもおすすめ
配送中、どんなに気を付けていても「荷物を濡らしてしまった」「うっかり落としてしまった」といったトラブルは発生します。
予想外の事態に備えて特約をつけるのもおすすめです。
運送保険には、幅広く対応できるタイプと、業務中に起こりやすいトラブルに限定したタイプの2つの特約があります。
幅広く対応できるタイプ
幅広く対応できるタイプの特徴として、補償が手厚く安心度が高め、保険料が割高といったことがあげられます。
この特約は不注意による荷物の破損以外に盗難も補償の対象に含まれます。
業務中のトラブルに限定したタイプ
トラブルに限定したタイプの特徴として、保険料は割安ですが自分のミスや不注意で荷物を破損した場合は対象に含まれません。
特約は目的に合った保険に入りましょう。
黒ナンバーの保険にまつわる噂
黒ナンバーが加入する自動車保険は、一般車両の内容と異なる点がいくつかあります。
黒ナンバーの保険料が高いって本当?
黒ナンバーは走行距離が長くなるほど事故に遭う確率が上がるため、もともと保険料が高く設定されています。
そのため自家用の自動車保険と比べると高いと感じる方が多いようです。
加入できる保険が限られているって聞いたことがある
黒ナンバーは登録されている車両数が少なく、大手の保険会社以外ほぼ取り扱いがありません。
保険会社にとって利益が少ないこともあり、結果的に黒ナンバーが加入できる保険は、一般車両に比べて選択肢が少なくなっています。
保険料を安くすることは可能?
今まで自家用として使っていた軽自動車で軽貨物運送を始める場合、自動車保険の等級の引き継ぎや年齢による特約を受けることができません。
黒ナンバーの保険料を抑えたいのであれば、複数の保険会社から見積もりをとって保険料が安く補償が充実した保険を選びましょう。
保険に入る際の注意点
最後に注意点を2つご紹介いたします。
自家用ナンバーから営業ナンバーに変更する場合
先述したとおり自家用の軽自動車を軽貨物運送用に登録変更する場合、今まで加入していた自動車保険の等級や特約を引き継ぐことができません。
新たに事業用の任意保険に加入することになります。
反対に軽貨物運送用の軽自動車を自家用に登録変更する場合も保険内容の継続ができないのが一般的です。
今後、軽貨物運送用の軽自動車を自家用として使う予定があるのなら、保険内容を改める必要があるということを覚えておきましょう。
ネットでの加入は難しい!?
ネットから申し込める自動車保険はたくさんありますが、軽貨物運送用に用意された自動車保険はほぼありません。
軽貨物運送用の軽自動車は、日中の稼働時間が自家用車より長く事故を起こす確率が上がるため保険料が高めに設定されます。
つまり格安の保険料をうたうネット保険には適さないというのが理由です。
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