軽貨物運送業を個人事業主として開業したい方へ!メリット・デメリット、開業までの手続きと必要なもの
2021.07.01 軽貨物運送業について

年々需要が高まり、注目を集める軽貨物運送業。
「独立開業したい!」と考える方にも注目されている職業の一つです。
そこで今回は軽貨物運送業を個人事業主として開業するメリット・デメリットから、開業までの手続きと必要なものまですべてご紹介します。
軽貨物運送業を開業したい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
軽貨物運送業は個人事業主として開業できる?
軽貨物運送業とは
そもそも軽貨物運送業とは、依頼主から運賃を受け取って荷物を配送する仕事です。
正式には貨物軽自動車運送事業と呼びます。
運送業は主に3種類に分類され、一般貨物自動車運送事業、特定貨物自動車運送事業、そして軽貨物運送業になります。
個人事業主として開業が可能
軽貨物運送業の大きな特徴であり魅力が、“個人事業主として1人で開業できる”ことです。
開業と聞くと法人の設立が必要ではないかと思われがちですが、個人事業主としての開業でも全く問題はありません。
また軽貨物運送業は上記でご紹介した一般貨物自動車運送事業と特定自動車運送事業とは、開業するうえで求められる条件が異なります。
例えば一般貨物自動車運送事業の場合、事業用車5台以上(軽トラックを除く)、ドライバー5人以上、さらに運行管理資格者と整備管理者1人以上、この他にもさまざまな条件が定められており、すべてを満たさないと開業は認められません。
一般貨物自動車運送事業ではドライバー5人以上が必要なのに対し、軽貨物運送業は個人事業主として1人で開業できる点だけを比べても、軽貨物運送業は手軽に開業できることがわかりますよね。
軽貨物運送業の開業に必要な条件は後ほど詳しくご紹介します。
個人事業主として開業するメリット・デメリット
メリット
1.開業の手続きが簡単で開業しやすい
軽貨物運送業は他の運送業とは開業するうえで求められる条件が異なり、手軽に開業できることは先ほどもお伝えしました。
また軽貨物運送業で扱う事業用車は軽自動車に限られています。
そのため特別な資格・免許はいらず、普通運転免許を取得している方なら誰でもはじめることができますよ!
2.自分で働き方が選べる
一般的な会社員と個人事業主では働き方が大きく異なります。
軽貨物運送業を個人事業主として開業した場合、勤務時間や休日なども自由に決めながらライフスタイルに合わせた働き方ができますよ。
そのため育児中の女性からも注目されており、実際に個人事業主として開業する方も!
また職場の人間関係に悩むこともなく、自分のペースで働くこともできます。
3.働き方次第で高収入が目指せる
基本的に軽貨物運送業で得られる収入は荷物の配達数に応じて変動します。
これも一般的な会社員とは大きく異なる点であり、働き方次第で高収入が目指せるのも軽貨物運送業ならではの大きなメリットではないでしょうか?
個人事業主としての経験を積み重ねていけば、ゆくゆくは事業拡大という選択肢も!?
デメリット
1.すべて自分で行わなければならない
軽貨物運送業を個人事業主として開業するには、まず開業の手続きが必要になります。
他にも事業を営むうえで必要なあらゆる手続き、計算、管理、確定申告などはすべて自分で行わなければなりません。
そのため慣れるまでは大変に思うこともあるかもしれませんが、困ったときは専門家に相談する方法もあります。
2.ケガや病気に対する保障がない
軽貨物運送業を個人事業主として開業するメリットでは働き方次第で高収入が目指せるとお伝えしましたが、その反面ケガや病気などで休んだときは収入が得られなくなります。
ケガや病気は普段から気を付けていても100%避けられるものではありません。
そのため休業時に補償を受けられる保険には加入しておくことをおすすめします。
3.法人よりも信用度が低い
個人事業主は法人よりも社会的な信用度が低いこともデメリットの一つです。
例えば事業を営むなかで銀行からの融資が必要になった場合、個人事業主は法人よりも融資が受けにくくなることもあります。
とはいえ個人事業主に対する借入制度なども存在しているので、気になる方は調べてみてください。
軽貨物運送業の開業までの手続きと必要なもの
開業までの手続きと必要なもの
ステップ1.運輸支局での手続き
最寄りの運輸支局にて軽貨物運送業を開業するための手続きを行います。
必要事項を記入した各書類と車検証を提出すれば完了です。
各書類はインターネットから取得できるので、事前に自宅で準備しておくこともできますよ。
ステップ2.軽自動車検査協会での手続き
不備なく手続きが完了したら、次は運輸支局に併設される軽自動車検査協会にて黒ナンバー交付の手続きを行います。
ナンバープレートを付け替えた時点で軽貨物運送業者として働くことができますよ。
また開業に必要なものとして事業用の車、車庫、営業所(自宅でも可)、保険、ある程度の資金などが挙げられます。
開業の手続きを行う前に準備しておきましょう。
“簡単に稼げる”は大きな間違い!
軽貨物運送業は手軽に開業できる=誰でも簡単に稼げるは大きな間違いです。
自分の働き方次第で高収入が目指せることは事実ですが、それは仕事に対して真面目に取り組み、努力できる人に限ります。
軽貨物運送業を個人事業主として開業するなら、強い意志と目標を持って頑張ってくださいね。
SKSではそんなフリーランスドライバーの方に向けて、軽バンのカーリースサービスをご提供しております。
順次対応エリアを拡大しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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