夏が近付き、じわじわと気温が高まる季節になりました。

この時期に最も気を付けたいことといえば「熱中症」です。

軽貨物ドライバーは“熱中症になりやすい”と言われているので、特に注意しなければなりません。

そこで今回は軽貨物ドライバーが熱中症になりやすい理由をはじめ、熱中症の症状や予防する方法などをご紹介します。

軽貨物ドライバーは熱中症になりやすい?

熱中症とは

熱中症とは、夏場の暑さにより体温が高くなることで体内の水分と塩分のバランスが乱れたり、体温調節がうまくできなくなることなどが原因で発症する病気です。

軽度、中度、重度の3段階に分類され、重症度によってさまざまな症状や不調がからだに表れます。

熱中症の搬送数は7~9月が最も多く、油断すると命にもかかわるので、これからの季節はより徹底した体調管理が必要です。

軽貨物ドライバーが熱中症になりやすい理由

軽貨物ドライバーが熱中症になりやすい理由としてまず挙げられるのは、基本的に業務中はドライバーが1人で仕事をすることになるので、体調の異変に気付いてもらえないことが多いからです。

また知らず知らずのうちに1人で無理をしがちであることも理由の一つ。

他にもエアコンの効いた車内と外気との温度差による影響だけでなく、エアコンによって汗をかいていることに気付きにくくなることから、かくれ脱水が起こりやすくなります。

特にトイレに行く時間がもったいないからと、普段からあまり水分を摂らない人はこれから要注意です。

熱中症の症状について知っておこう

熱中症の症状

熱中症を重症化させないためには対策はもちろんのこと、熱中症の症状を把握しておくことも大切です。

熱中症の初期症状はめまい(立ちくらみ)、筋肉痛、筋肉の硬直などがあります。

これらの症状に当てはまるときは、無理せずに涼しい場所で安静にすること、同時に水分や塩分を補給することも忘れないでください。

また頭痛、だるさ、吐き気などの脱水症状が表れた場合でも同様です。

安静にしていても症状が続く、もしくは悪化した場合はすぐに病院へ行きましょう。

なにか異変を感じたら…

熱中症にはさまざまな症状がありますが、なにか異変を感じたときは一つの目安として体温測定を行ってください。

体温が平熱より1度以上高い場合は、熱が落ち着くまで安静にしましょう。

熱中症の症状が表れているにもかかわらず放っておくと一瞬で重症化することもあるので、自分は大丈夫だろうと思い込むのは危険です。

熱中症を予防するにはどうしたらいい?

ドライバーを守るために会社にできること

もちろん熱中症を予防するには日頃の健康管理が最も重要ですが、会社にもドライバーを守るための対策が求められます。

難しく考える必要はなく、例えば出発する前にドライバーの体調を確認する、経口補水液、塩分補給タブレットを準備するなど。

少しの工夫によって熱中症の予防、そしてドライバーの熱中症に対する意識を高めることにも繋がるのではないでしょうか。

とは言え重要なのはドライバーの意識

先ほどもお伝えしたように熱中症を予防するには日頃の健康管理が最も重要です。

いくら会社が熱中症対策を呼びかけても、ドライバー自身の意識が低ければ意味がありません。

ドライバーは「朝食を十分にとる」「良質な睡眠をとる」「アルコールを控える」「無理をしない」などを意識して、一度生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

夏場は誰もが“熱中症には気を付けよう”という意識は持っているものの、実際は意識や対策が足りていないこともあります。

熱中症対策はドライバーを守るためにも会社全体で取り組んでいきましょう。

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